イーアンドアールのリフォーム事例では、介護保険を使った内容をご紹介します。

案件:
股関節を手術した足の弱いお母様と重度障害全介助のお子様のいらっしゃる３世代のお宅です。

要望：
お子様をリクライニングのシャワー用車椅子で浴室まで移動（お風呂は通所で入るのでシャワーのみ希望）。又、お母様（室内杖歩行）の移動の改修工事。奥様は家が古くなったこともあり、あれもしたいこれもしたいといろいろご希望でしたが、何度も話し合い必要最低限のことをさせて頂きました。

施工事例　Part1

1. 浴室入り口扉を3枚引き戸に変更。変形の入り口でしたので狭いタイプの3枚引き戸しか入れられませんでした。3枚引き戸といってもメーカーによって有効開口（通り抜けられる幅）が微妙に違います。 たった1～3cmが大きな違いです。
2. 地震によりタイルの剥がれ落ちがありましたが、全体を張り替えると金額がかさむので、上の方は補修だけにして、下の部分だけの張り替えをしました。
3. 床のタイルは滑りにくいものに変更。
4. 入り口の段差は残しました。現状でも床から浴槽までの高さが低い（28cm）ので、段差を無くすと更に低く（20cm）なり、お母様が浴槽に入る時に転倒の危険性があるためです（お子様の入浴は訪問サービスの方がいらっしゃる時に、二人でシャワー用車いすを出し入れするようにしました）。
5. 入り口変更によるお母様の移動の仕方を確認してから、入り口に縦手すりと移動用横手すりを取り付けしました。

施工事例　Part2

1. シャワーヘッドを手元スイッチのあるものに取り替えました（これはとても好評でした）。シャワーヘッドをかける位置を確認の上、お母様の移動が楽になるよう移動用手すりも取り付けました。
   （ついでにお風呂のリモコンも、使いやすい位置に場所を変更しました）
2. シャワー椅子を平らなものに変更、浴槽高さに合わせてシャワー椅子の足を切り（水勾配が大きく既製品では対応不可のため）、お母様が浴槽にはいる時は、シャワー椅子に腰掛けて体の向きを変えて入って頂くようにしました。
3. □敷居撤去
   幅の広い敷居でしたので敷居を撤去して段差のない敷居を設置、入れてできた隙間は床材をはめ込みました。建具の下にできた隙間は隙間分だけ板を張り解消しました。（予算上建具の取り替えは高くつきます）撤去したといっても1mm位の段差ができるので、敷居を意識できるように色を変えてあります。

施工事例　Part3

1. お母様の居室の上敷きのカーペットはどうしても残したいとのご希望でしたので、敷居を撤去せずにすりつけ板で対応しました。
2. このお宅でのその他の工事
   ベッドから車椅子に移動するためのリフト設置により照明器具が従来のものではリフトのレールに当たるので、厚さの薄いものに取り替え。ご夫婦の思い出の照明器具が傷んでいたのを特注で修理。外壁の塗装工事他。
3. ガスコンロの交換

施工事例　Part4

1. 障害者居宅生活動作補助用具に伴う住宅改修
   風呂入り口3枚引き戸に変更・お子様の居室から風呂までの移動経路の敷居撤去・それに伴うアコーディオンカーテンの変更。（元のアコーディオンカーテンは使用不可となったため）
2. 介護保険による住宅改修
   お母様居室入り口すりつけ板・トイレ入り口段差解消（バリアフリー）・風呂手すり

• 
• 
•